AMHが低いと妊娠は難しい?高すぎる場合は?AMHと卵子の質の関係を解説

数値が低い=妊娠できない、と思っていませんか?

AMH検査で「実年齢より低い」と言われて、これから妊娠できるのか不安になっている。
逆に「高すぎる」と言われて、何か問題があるのではと心配している。

卵巣予備能がわかる画期的な検査ですが、一方でその数値の捉え方には注意が必要です。

こんにちは。卵子の質のお悩みにも実績のある、大阪・梅田の不妊鍼灸専門のSR鍼灸大阪です。

当院にも、AMHの数値をきっかけにご相談に来られる方が少なくありません。

そこで今回は、当院に通院されている患者さまからいただいたご質問をまとめ、AMHの数値の見方についてお伝えします。

ぜひ最後までお付き合いください。

目次

AMHの値と卵子の質は関係ある?

AMHの値と卵子の質は関係がありますか?

AMHと卵子の質に、直接的な相関関係はありません。

AMH(アンチミューラリアンホルモン)とは、卵巣内で発育途中にある卵胞から分泌されるホルモンです。その数値を調べることで、卵巣内に残っている卵子の数を推測できます。

AMHは「卵子の在庫」を示す検査

女性の卵子の数は生まれた時が最大で、その後は増えることなく減り続けます。AMHは発育途中の卵胞から分泌されるため、その数値から卵巣内に待機している卵子の数を予測できます。

つまりAMHは、残りの卵子の数(在庫)を表すものであり、卵子の質を示すものではありません。

「AMHが低い=卵子の質の低下」というわけではありませんので、ご安心ください。

こちらもご参考に: 卵子の質と卵巣の血流の関係については、[卵巣の血流と卵子の質についての記事]で詳しく解説しています。

卵子の質と関係が深いのは実年齢

卵子の質と深い関係があるのは、実年齢です。

女性は生涯に排卵される卵子をすべて持って生まれてくるため、新しい卵子を作る能力は備わっていません。

年齢を重ねるにつれて、肌質や髪質と同じように卵子も少しずつ変化していきます。

また、卵子が新しく作られることはないため、AMHの数値も年齢とともに低下していきます。そのため、実年齢が卵子の状態を考えるうえでの一つの目安になります。

【補足】専門機関の見解

日本産科婦人科学会の「抗ミューラー管ホルモン(AMH)測定に関する留意事項」(2017年)でも、AMHの測定値からいわゆる「卵巣年齢」を推定することはできず、測定値と妊娠する可能性とは直接的な関連はないとされています。

参考:日本産婦人科医会「卵巣予備能とは?」

AMHが低くても妊娠は可能?

AMHが低くても妊娠できますか?

AMHが実年齢の平均より低いからといって、妊娠しづらいと一概には言えません。

AMHが低い場合でも、卵子は実年齢相応の状態であることが多いです。そのため、同年齢の方と卵子の質は変わらず、妊娠する力も同等と考えられます。

ただし、残された卵子の数は少なくなってきているため、良い状態の卵子がまだあるうちに、効率よく妊活を進めることが鍵となります。

効率よく妊活を進めるのがポイント

AMHの数値が年齢より低下してしまう原因はさまざまですが、当院にもご相談がある症例についてご紹介します。

早発卵巣不全(POI)について

早発卵巣不全(POI)とは、40歳未満で卵巣の働きが低下し、月経が止まってそのまま閉経に近い状態となることをいいます。

女性は生涯に排卵される卵子をすべて持った状態で生まれ、卵子は年齢とともに減っていき、50歳前後で閉経を迎えます。しかし、先天的あるいは後天的に卵巣機能が低下し、急激に残りの卵子の数が少なくなる場合があります。

POIの診断基準と原因の詳細

欧州ヒト生殖発生学会(ESHRE)によるPOIの診断基準は以下の通りです。

・4ヶ月以上の無月経あるいは稀発月経

・高ゴナドトロピン(FSH 25mIU/mL以上)

AMHは補助的な診断指標として位置づけられており、POI患者ではAMHが低値(測定基準以下)になることが一般的です。ただし、AMHが低いというだけでPOIと診断されるわけではありません。

POIで考えられる原因としては、

・特発性(原因不明)

・遺伝的要因(ターナー症候群などの染色体異常)

・自己免疫疾患

・医原性(手術や抗がん剤などによる影響)

などが挙げられており、POI患者の約半数は特発性(原因不明)とされています。

また、発症頻度は20代女性で1,000人に1人、30代女性で100人に1人と報告されています。
参考:日本産婦人科医会「早発卵巣不全(POI)」

FSHやE2などのホルモン値が安定せず卵胞が発育しないため、採卵まで治療が進まないといったお悩みで当院に来院される方も少なくありません。

鍼灸で卵子の育つ環境を整える

当院では、鍼と電気刺激を組み合わせた施術により、卵巣への血流を増やすアプローチを行っています。

卵子が排卵に向けて成長していく約3ヶ月間を継続的にケアすることで、卵子の発育に必要な酸素や栄養を届ける環境を整えます。これにより、質の良い卵子が育ち、排卵されるようサポートします。

ホルモン値が安定しない、卵胞が育たない、採卵まで治療が進まないといったお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。 なお、海外の研究でも、鍼灸がPOIに対する補助療法として役立つ可能性が報告されています。POI患者を対象とした複数の臨床試験を統合したメタ分析では、鍼灸によってFSH・LH・E2といったホルモン値の改善がみられたと報告されています。

参考:Acupuncture for women with premature ovarian insufficiency: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11269250/

AMHが高い場合も注意が必要

AMHが高いと言われました。高すぎるとよくないのでしょうか?

AMHが実年齢の平均より高い場合、卵子がたくさんあって安心だと思われがちですが、高すぎると「排卵障害」につながる場合があります。

数値が高すぎる場合はPCOSの可能性

AMHの値が極端に高い場合は、卵子がうまく育たず排卵しにくい状態である PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)が疑われます。これは、小さな卵胞が卵巣内に複数あり、1つの卵胞が大きく成長できず、排卵がスムーズに行われなくなる状態です。

重度のPCOSでは、適切な時期に卵胞が成長せず、卵子が排卵されない・卵子が未熟なままになるなど、卵子の質に影響が出る可能性があります。

PCOSに対する鍼灸のアプローチ

病院では、排卵誘発剤(内服薬や注射)を使用して排卵を促す治療が一般的です。

ただし、よく使われる内服薬のクロミフェン(クロミッド)には、「子宮内膜が薄くなる」「頸管粘液が減少する」といった副作用が生じる可能性があることが知られています(医薬品添付文書より)。

そこで大切になるのが、自力で排卵できる身体づくりを並行して行うことです。鍼灸では、以下のアプローチで妊娠しやすい身体づくりをサポートします。

自律神経を整え、ホルモンバランスをサポートする

PCOSの方は、交感神経が優位(緊張状態)になりやすい傾向があります。鍼灸刺激によって自律神経を整えることで、乱れがちなFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)のバランスをサポートし、自然な排卵を促します。

卵巣の血流を促し、卵子の育つ環境を整える

卵巣周囲の血流を改善することで、卵胞に十分な栄養と酸素を届けます。PCOS特有の「卵胞が育ちにくい」「膜が厚くなって排卵しにくい」といった状態に対し、血流を促すことで卵胞の成熟をサポートし、卵子の質の向上を目指します。

当院でもPCOS症例に鍼灸治療を行うことで、クロミフェンの内服をなくす、または内服量を減らせたケースがみられています。

こちらもご参考に: PCOSと卵子の質については、[PCOSと卵子の質についての記事]で詳しく解説しています。

まとめ|AMHが低くても妊娠を諦めないために

AMHは卵子の「数」の目安であり、卵子の「質」や妊娠できる可能性を直接示すものではありません。数値が低くても、卵子は実年齢相応であることが多く、効率よく妊活を進めることが鍵となります。

一方で、数値が高すぎる場合はPCOSなど排卵障害の可能性にも目を向ける必要があります。

病院の治療だけではなかなか成果が出ず、悩まれている方も多いのではないでしょうか。

当院では、鍼灸治療によって「身体の土台」を整えることを大切にしており、妊娠につながった方も多くいらっしゃいます。
妊活のお悩みは一人ひとり異なるため、それぞれの体質やお悩みに合わせた「オーダーメイドの治療」を大切にしています。

ご夫婦での無料相談も承っておりますので、まずは一度、お気軽にお問い合わせください。

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